【本のご紹介 vo.116】『ビジネスパーソンの父が子どもたちに伝えたい21世紀の生き方』

『ビジネスパーソンの父が子どもたちに伝えたい21世紀の生き方』
 酒井 穣(著)/ディスカヴァー・トゥエンティワン

 “「幸せな子」を育てるのではなく、どんな境遇におかれても
  「幸せになれる子」を育てたい”

 しばしば人材育成と教育の問題について語られますが、そのほと
んどは学校教育に関するものが多い印象です。

 本書は、「子育て」という教育の場から人材育成、キャリアを考
える一冊です。

 子育てを考える前に、まずは人類史の振り返りから始まります。
 そのなかで、人間であるために必要とされた要素として、
・優れた言語能力
・助け合いの精神
・科学的なものの考え方
・法律やマナーの順守
・自らの人生を生きる力
の5つが見出され、これらの要素を開発することが教育の軸になる
といいます。
 
 本書では、5つの要素のなかでも特に【自らの人生を生きる力】
に着目して、困難な状況でも日々を「自分の人生は自分が支配して
いる」という感覚(ownership of life)を持っていきいきと生き
ていくための方法論が紹介されています。

 全体を通じて感じるのは、いかに学ぶか、学び続けていくか、学
習のコツをつかんでいくことが人の成長につながり、たくましく生
きる力につながるということ。
 
 人が成長するとともに気力を失っていく背後には、「無気力を学
習してしまっている」(=学習性無力感)ということがあるを認識
を持つことが特に必要だと感じました。  

 子育てのみならず、若手人材の育成にもヒントが得られる一冊で
す。