【本のご紹介 vo.118】『ダイアローグ・マネジメント 対話が生み出す強い組織』

『ダイアローグ・マネジメント 対話が生み出す強い組織』
 ケネス・J・ガーゲン ロネ・ヒエストゥッド (著)
 伊藤 守 (監修, 翻訳)  二宮 美樹 (翻訳)

 最近、「対話」について様々なところで取り上げられるようにな
りました。

 コミュニケーションの概念が、単純に聞く・話す・伝えるという
ものから、多種多様な知識や考えを組み合わせたり、つなげたり、
調整するスキルに変化してきているなかで、「対話」の重要性がま
すます高まっているといえます。

 対話の必要性についてはある程度分かっていますが、では組織の
現場で、どのように対話を活用すればいいのか、どう生み出してい
けばいいのでしょうか。

 本書では、対話を行う能力だけでなく、対話に参加しながらも、
対話で「何が起きているのか」に気づくために、展開中の会話を自
分の内側でモニター(監視)する能力を養うことに着目しています。

 組織といえば、よく「機械」と比喩して捉えられ、個人を歯車の
一部のような表現をされていますが、本書では組織を「水」として
捉えた見方にシフトすることが現代の環境に最も連動しているので
ないかと言います。

 絶え間なく流れ続ける水のように、周囲の環境や社員と「合流」
しながら作られているものが組織。共に流れる様子を観ながら、調
整していくプロセスが対話だという例えは、対話のイメージとして
とても分かりやすく感じました。

 対話の在り方についてあらためて考えさせられる一冊です。