【本のご紹介 vo.126】『あなたの職場は、なぜ問題ばかり起きるのか?』

『あなたの職場は、なぜ問題ばかり起きるのか?』
 別所 栄吾(著)/日本経済新聞出版社

 4月といえば新年度。新入社員を受け入れたり、人事異動等で職場内の人の
動きも活発になる時期です。
 
 職場内の人や組織が変わると、新たな職場の問題が発生することもあります。
 また、そもそも人や組織に動きがなくても、問題が次々に起こって「またか」
とうんざりしてしまうというような職場もあるかもしれません。

 職場での問題の多くは、技術的なことより、職場での人間関係や仕事の進め方
などに起因するといいます。また、職場の問題の原因は多様であり、解決策も1
つではないため、「全体的」に対応することが大切とのこと。

 本書では、職場の問題点について全体的に対応するために、何が問題なのか気
づくという手順から問題解決を進めていくことを提案されています。
 
 まずは具体的な問題の事例を挙げ、なぜ問題が起こるのかメカニズムを理解し
ます。問題が特定できたら、その問題の種類(本書では「見える問題」「探す問
題」「創る問題」の3つに分類)に応じた解決策に結び付けていきます。

 次は解決策を行動に移す段階ですが、実際には解決策が出ても、行動に移すこ
とができなければ解決に進みません。そこで、解決への行動を妨げる要因の起こ
るメカニズムも理解したうえで、行動を定着継続、そして発展に向かうための考
え方も紹介されています。

 いかに良い理論でも、人は無理だと判断したことは取り入れない、という意味
で、「理論は習慣に負ける」という言葉が本書中で何度か登場します。

 うまくいったこともいかなかったことも、そのプロセスを振り返り、メカニズ
ムを全体的に理解しようとし続けることが常に習慣を見直し、よりよい習慣につ
ながるのかもしれません。  
    
 年度初めに職場を見直したり、これからの職場を考えるきっかけになりそうな
一冊です。