【代表者コラムvol.145】『「問題」にしない接し方』

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◇おかもと通信-『「問題」にしない接し方』

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 最近、認知症に関する特集が色んなメディアで組まれているのを
よく目にします。

 日頃は若年者と関わることが多いので、認知症はあまり関係ない
かと思いきや、認知症の方々との関わり方を変えるという内容が若
年者との接し方にも通じるものがあり参考になりました。

 認知症というと、考える力がなくなり、意思疎通も難しくなると
いうイメージを持っていました。したがって認知症の方にはこちら
の話す言葉も理解できないものだと決めつけて考えていました。

 しかし実は、周囲の人たちの接し方や言葉を敏感にキャッチして
いることが研究結果で明らかになったとのこと。

 特に周囲の接し方のなかで、「同じことを何回言わせるのか」
「さっきも同じことしていたよ」「こんなことも分からないの」など
という言葉を投げかけられることで傷ついているとのこと。

 「認知症の人は物忘れの多い自分を情けなく感じて自己否定している
傾向がある。それを指摘されると、さらに落ち込んだり、どうしよう
もなく怒りの感情が沸いて暴力につながる」などの問題行動との関係
も紹介されていました。

 ではどう接したらいいのか。まずは周囲の人は本人の物忘れを否定
せず、叱らず、そのことを「問題」にしないようにする。物忘れをす
る自体は本人もどうすることもできないことであり、解決しようのな
いことを問題にすること自体がよくないのだといいます。

 年代にかかわらず、その人を尊重する接し方は共通するものであり、
多様性が進む今後の世の中ではますます注目されるのではないでしょ
うか。

             
(アール・キャリア・スタジオ代表 岡本 耕平)