【代表者コラムvol.146】『「とりあえず」と「事前準備」』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇おかもと通信-『「とりあえず」と「事前準備」』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

 仕事柄、日ごろ働くことに悩む若者と接することが多いのですが、
どんなところを悩んでいるのか尋ねると、「よくわからない…」
「なんとなく…」「漠然と…」といった言葉が多く聞かれます。

 これを聞いて、「甘えるな!!」と叱咤したくなった方々も多い
と思います。私も思わずのどから出そうになりますが、言ったとこ
ろで事態が好転することは稀です。

 ちょっと冷静になって考えてみますと、彼らにとって働くことが
抽象的なだけなのでしょう。では働くことを具体的で身近なものに
するには、まずやってみることが最も手っ取り早い方法なのですが、
彼らにとっては「とりあえず」が難しいようです。

 「とりあえず」が出来るようになるには、「事前準備」が必要だ
と感じています。彼らの事前準備が整うために、私が今取り組んで
いるのは、「働くうえでの色んなルールについて知ろう」というも
です。

・時給や働く時間はどのように決まっているのか?
・働くうえで、守ってくれる保険にはどんな種類があるか?

など、知ってて当たり前と思われる方も多いと思いますが、実際の
ところ、特に保険や年金などについてはほとんど分からないまま成
人を迎えている若者が多いです。セミナーを行うと皆熱心にメモを
とっています。

 社会保険料は会社が半分負担していることや厚生年金の仕組みを
知って、「働くということは怖いと思っていたけど、意外に守られ
ているんだなと感じた」という感想も聞かれました。
 
 働くうえでのルールを学んでいくと、今の社会がどのような形で
成り立っているのかがイメージしやすくなります。

 根本的なことを丁寧に紐解くことは一見面倒なことですけど、一
度理解すると、自分の軸となり、心強い味方となります。

 「なぜ働かなければならないのか」という問いに、働き甲斐のこ
とを伝える方法もありますが、社会構造を理解した上で働く意義を
考えるというアプローチもあっていいですよね。

             
(アール・キャリア・スタジオ代表 岡本 耕平)