【代表者コラムvol.154】『事実情報を正しく活用する』

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◇おかもと通信-『事実情報を正しく活用する』

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 新卒採用で、高卒と大卒だとどちらが就職率が高いと思いますか?
…と高校生に質問すると、ほとんどの生徒が大卒と回答します。

 厚労省によると、平成27年度卒業者で高卒が99.1%、大卒で97.3%
と高卒のほうが上回っており、平成22年以降は高卒がずっと上回って
います。

 一方、新卒入社から3年以内の離職率は、以前から大卒3割・高卒5割
という数字が常識のように言われてきました。実際は、大卒の3割はほ
ぼ変わりません(厚労省の最新の調査結果では32.3%)。

 高卒は平成20年に37.6%を記録して以降、4年連続で30%代後半をキー
プ(最新の調査結果では40.0%)、以前より高卒と大卒の離職率は差が
なくなってきています。

 実際の数字を伝えると、生徒が驚くのはもちろん、親御さんや先生方
も同じくらい(いやそれ以上?)驚かれます。

 もちろん、この数字から高卒での就職がおすすめですよというわけで
はありません。ただ、学校の現場にお邪魔するなかで、就職するなら大
学等に進学しなければまともな就職ができないという「思い込み」のよ
うなものが根強くあります。

 正しい事実情報を理解するところから、自分が何のために進学する意
味を真剣に向き合い始めます。大卒の離職率がなかなか変わらないのは、
何気に大学に進学してしまう傾向も影響しているのかもしれません。

 事実を正しく理解する機会を持つことが、物事を判断する際には欠か
せません。自分のことを自分で選ぶ力を身につけるためにも、事実をつ
かむ習慣は身につけておきたいですね。

                 
(アール・キャリア・スタジオ代表 岡本 耕平)